はじめましてぐぅーはんと申します。
この記事はキャンプや車中泊で気になるアイテム寝袋・シュラフについて、種類と選び方の解説をしていきますので参考にしてみてください。
先に選び方の結論を言うと、「収納重視=マミー型・羽毛」「おすすめ=封筒型・合成化学繊維」「寒いのが苦手=マミー型・合成化学繊維」です。
理解して頂けるように詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
※解説途中でおすすめ(3シーズン用)の寝袋・シュラフも掲載しておきます。気になる方は画像・商品名からでも見れますので良かったらどうぞ。
寝袋・シュラフの種類
それでは解説していきますが、この記事を見ているということは寝袋・シュラフが欲しいけど「どんなものにすればいいの?」と悩んでいる方ではないでしょうか。
先に言っておくと…私も最初はナゼこんなにも種類が多くて選ぶのに悩まされるんだと感じさせられました。
でも知ってしまえばそれほどムズかしくも無いので心配しなくて良いですし、寝袋・シュラフはキャンプをするうえで一番重要なアイテムですのでぜひ参考にしてみてください。
それでは順番に解説していきます。
かたち(型式)
一般的な寝袋・シュラフには2種類の型式があります。
それに加えて人型など変わったものもありますが、かなり特殊な部類ですので基本的には2種類だと考えて結構です。
ではその2種類の型式を解説していきます。
マミー型
マミー型というのはミイラのような形状を言い表していて、詳しく言うと…頭までスッポリ入れて体にピッタリサイズの完全な袋状のものをマミー型と呼び、それがこの型の特徴になります。
その特徴からムダなすき間が少なく保温性が高いのがメリットで、寒い季節や登山などにおすすめの型式です。
逆にすき間が少ないことから寝袋・シュラフ内で身動きができず、使い慣れないと寝苦しく感じる場合もあるので注意点として覚えておいてください。
プラスして収納がコンパクトになるのもマミー型のメリットですので、持ち運びに困らないようにするためのタイプでもあります。
ナンガ オーロラライト350DX
【収納サイズ】径13×25cm【総重量】750g【快適使用温度】5℃【下限温度】 0℃【適応身長】178cmまで【タイプ】マミー型・羽毛
封筒型
封筒型の形状は言葉通りに封筒のような長方形のかたちをしていて、これも詳しく言うと…1枚の布団状のものを二つ折りにして頭が出る部分以外をファスナー等で閉じている形状のものを封筒型と呼びます。
封筒型の特徴は寝袋・シュラフ内にゆとりがあり、ファスナー等を開ければ温度調整や1枚の掛け布団などとしても使えることから自由度が高い型式の寝袋・シュラフです。
ただしこの形状の問題点としては、すき間が多く外気が入り込みやすいことからマミー型よりも保温性は低いですし、収納サイズもマミー型より大きめになります。
コールマン パフォーマー3 C5
【収納サイズ】直径24×41cm【総重量】約1.4kg【快適温度】5℃以上【下限温度】 0℃【使用サイズ】約80× 190cm【タイプ】封筒型・合成化学繊維
中綿(保温材)
つづけて寝袋・シュラフの中綿についても、一般的なもので大きく分けると2種類です。
それぞれの特徴もあわせて解説しますのでどうぞ。
羽毛(ダウン)
羽毛は布団の中綿としてもお馴染みですが、寝袋・シュラフでもお馴染みの中綿になります。
羽毛のメリットとしてはコンパクトに収納できることと軽量であることなので、登山やツーリングなど持ち運びに限りがある場合におすすめです。
ただし水濡れに弱いことなど難点がありますので、管理に注意をしなくてはなりません。※陰干しでしっかり乾燥することやクリーニング、または普段から広げて保管するなど
また一般的な布団と同じく羽毛だと価格も高いことから、ファミリーで人数分そろえる場合などには…かなりハードルが高いものになってしまいます。
ナンガ ウルトラドライダウンバッグ280DX
【収納サイズ】13×20cm【総重量】550g【快適使用温度】4℃【使用可能限界温度】-10℃【適応身長】178cmまで(ショート・ロングサイズあり)【タイプ】マミー型・羽毛
合成化学繊維
合成化学繊維は各メーカーによってさまざまな素材ですが、ポリエステルなどの化学繊維だと理解しておくだけで問題ありません。
特徴というか…最大のメリットは価格です。※羽毛の半分以下
逆にデメリットをあげるとすれば、羽毛よりも収納サイズが大きいのと重さですが…登山のような徒歩での移動では無く自動車の移動だったとしたら、とくべつ問題になる大きさと重さでは無いでしょう。
ちなみに保温効果などの性能面が気になる方もいるかも知れませんが、合成化学繊維の中でもしっかりとしたものを選べば全く問題ありませんので心配いりません。
加えて、水濡れに強く管理がラクな点も合成化学繊維のメリットです。※普通に洗濯も出来るタイプが多くあります。
ロゴス neos 丸洗いアリーバ・2
【収納サイズ】直径24×長さ43cm【総重量】約1.7kg【適正温度目安】2℃まで【使用サイズ】幅80×長さ210cm【タイプ】マミー型・合成化学繊維
快適温度などの表示
種類という訳では無いのですが…表示に快適温度などの記載がされているものもあり、選ぶときの判断材料としても有効ですので加えて解説します。
快適温度などの温度表示されている場合、大半は表示温度からプラス5度を目安としてみてください。
ナゼ?と思われるかもしれませんが、そもそも各メーカーの測定方法等が違うことや人によって体感温度が違うなど、正直に言えばかなりざっくりとした曖昧な数値だからです。
ただそれでも温度表示は、選ぶときの判断材料として非常に役立つ数値ですので必ず見ておきましょう。
ちなみに春から秋の3シーズンでしたら-5℃~5℃を目安に、冬などの極寒で使いたい場合は-15℃などハイスペックな数値が記載されているものを推奨します。夏のキャンプしか使わないなどの場合は5℃以上でもOKです。
※先にも言いましたが人によって体感温度が違うことから、実際にご自身で使ってみるまでわからないのが現実ですので、あくまでも目安として見てください。
寝袋・シュラフの選び方
それでは、ここからは選び方について解説していきます。
収納サイズと重量
まずはじめに、ご自身の使用目的と移動手段を確認しておきましょう。
種類の内容で気付いたかもしれませんが、登山やツーリングなど運べる荷物に限りがある場合は…ほぼマミー型・羽毛の一択になってしまいます。
それとは別に登山やツーリングのようでは無く、自動車の移動でキャンプをされるなどの場合は…どのタイプを選んだとしても積み荷に困るほどの大きさや重さでは無いことから好きなものを選んでかまいません。
上記のことから運べる荷物に限りのある場合はマミー型・羽毛になり、自動車移動で積み荷に困らない場合は好みのものでOKとなります。
ということで最初の判断基準は、収納サイズ・重さについてでした。
モンベル シームレス ダウンハガー900 3
【収納サイズ】径12×24cm(2.4L)【総重量】512g【コンフォート温度】4度【リミット温度】-1度【エクストリーム温度】-17度【適応身長】183cmまで(ロングサイズあり)【タイプ】マミー型・羽毛
寒さ対策
続けて、ご自身が使用するであろう季節や場所を考えておきましょう。
冬のキャンプなど寒い時期に使用する場合や、春~秋にしても山の中など夜の気温が極端に下がる場所で使用する場合、しっかりとした保温性能が必要になってきます。
人によって体感温度が違うことからハッキリとは言えませんが…寒いのがものすごく苦手であればマミー型の方が良いですし、暑がりだとすれば封筒型がおすすめです。
しかしながら上記で解説した収納サイズと重さに問題が無ければなのですが…
寝袋・シュラフとは別に、保温効果の高い毛布を1枚プラスして使用することや暖かい服装にするなど防寒の対策は他でも出来ますので、必ずしもマミー型を選ばなくてはならないといった訳ではありません。
マミー型は防寒的に非常に良いのですが…「開放感がないと寝られない」といった方であれば迷わず封筒型にした方が良いでしょうし、温度表示などを参考に高い性能のものを選べば特別問題は無いでしょう。
モンベル バロウバッグ 3
【収納サイズ】φ18×36cm(7.3L)【総重量】1085g【コンフォート温度】6℃【リミット温度】1℃【適応身長】183cmまで【タイプ】マミー型・合成化学繊維
使い方
種類の内容で、型式についてある程度のメリットやデメリットをお伝えしましたが…実際に使うときのことを考えましょう。
上記までの解説で収納と寒さにはマミー型が良いとしてきました。が…しかしここで、封筒型のメリットにも着目してほしいので解説します。
マミー型の場合、基本的には人の体形に合わせ1つの袋状になっていることから、当たり前ですが…ひとりの人間が寝るために特化している寝袋・シュラフです。
対して封筒型の場合、ファスナー等を部分的にあけて温度調節できるだけでなく完全に広げて1枚の掛け布団やひざ掛けとしても使え、更に連結させて大きくできるタイプもあります。
はじめてお使いになられる方や寝苦しさに心配のある方、またはファミリーなどには封筒型の方がゆとりや利便性もあることから大変おすすめです。
ただし先にも言ったように収納と寒さ対策を重視する場合は、マミー型を選択することをおすすめします。
コールマン アドベンチャークッション スリーピングバッグ C5
【収納サイズ】約45 x 45 x 15cm※クッション・約38 x 45 x 23cm ※ケース収納【総重量】約3.4kg【快適温度】5℃【使用サイズ】約150 × 190cm・約 75×190cm※分割【タイプ】封筒型・合成化学繊維
予算
気になる価格面については種類の内容でも言いましたが、羽毛は高価で合成化学繊維の方がリーズナブルです。
ですが…価格についても収納サイズに限りのある方は、なんとかガンバってでも羽毛のものを選んだ方が良いでしょう。※超軽量・超コンパクトなど欲張らず、無理のない範囲のなかで
逆に収納サイズに問題がない方は、合成化学繊維で充分です。
とは言ったものの…性能が低い夏用の安価なものだと「寒くて寝られない」なんてことにもなりかねませんので、快適温度などの表示を参考にして安心できるものを選んでみてください。
予算が潤沢にあればどんなに高額なものを選んでも良いのですが、一番重要なアイテムであっても無理のない範囲で選びましょう。
ロゴス 抗菌防臭 丸洗いシュラフ5
【収納サイズ】直径24×高さ39cm【総重量】約1.5kg【適正温度目安】5℃まで【使用サイズ】幅75×奥行185cm【タイプ】封筒型・合成化学繊維
管理
寝袋・シュラフには、メンテナンスで注意が必要なこともあります。
では、どんなところに注意しなくてはならないかと言うと…羽毛の取扱いでの注意です。
種類での解説でも言いましたが一般的に羽毛は水濡れに弱いだけでなく乾きにくく、もし濡れてしまった場合は陰干しで長時間乾燥させないといけません。※カビの原因になるので使用後は必ず乾燥させましょう。
洗濯にも注意が必要で、普通の洗濯とは洗剤などに違いがありますのでクリーニングに出す場合も通常のクリーニングと言う訳にはいかないです。※洗濯の仕方は表示等に従い行ってください。
しかし濡れるシチュエーションや洗濯することもそれほど多くある訳では無いので、そこまで気を使う必要は無いかもしれません。※多少の汚れは濡れた布で部分的に拭くなどで対処。
ただ使わない時の保管は、収納袋にキッチリ入ったままだとフカフカに戻りにくくなるなど劣化の原因になりますので、広げて乾燥したあと軽めに折りたたんでおくのがベストです。
保管の仕方は合成化学繊維も同様にした方が良いのですが、合成化学繊維は普通に洗濯できるものが多いことからもわかる通り取扱いがラクなので、管理に自身が無い方には合成化学繊維の方が良いでしょう。※なるべくは合成化学繊維だとしても大切に扱ってください。
モンベル シームレス ダウンハガー900 3 防水
【収納サイズ】径14×28cm(3.8L) 【総重量】565g【コンフォート温度】4度【リミット温度】-1度【エクストリーム温度】-16度【適応身長】183cmまで(ロングサイズあり)【タイプ】マミー型・羽毛+防水
選び方の結論
それでは以上までを踏まえて、簡潔に選び方の結論を言うと…
- 登山などの持ち運びに限度がある場合の方は ⇨ マミー型・羽毛
- キャンプで自動車移動の場合でのおすすめは ⇨ 封筒型・合成化学繊維
- 自動車移動だけど寒いのが苦手な方の場合は ⇨ マミー型・合成化学繊維
の3点になります。
ぜひ参考にしてみて、ご自身に合った寝袋・シュラフを見つけてみてください。
ロゴス 丸洗いやわらかシュラフ・2
【収納サイズ】30×30×40cm【総重量】約2.2kg【適正温度目安】2℃まで【使用サイズ】約190×75cm【タイプ】封筒型・合成化学繊維
まとめ
最後にまとめは以下の通りです。
種類
- マミー型 体にピッタリサイズの袋状のタイプで保温性が高いこととコンパクト収納向き
- 封筒型 布団状のものを二つ折りにしてあるタイプでゆとりがあり自由度が高い
- 羽毛(ダウン) コンパクトに収納できて軽量
- 合成化学繊維 価格が安くて、そのうえ管理もラク
- 快適温度などの表示 使用するシチュエーションに対しての参考温度表示
選び方
- 収納サイズと重量 荷物に限りのある場合はマミー型・羽毛
- 寒さ対策 寒いのが苦手であればマミー型(※封筒型でも対策あり)
- 使い方 寝苦しさに不安や使い勝手を求めるなら封筒型がおすすめ
- 予算 合成化学繊維の方がリーズナブル
- 管理 合成化学繊維の方がラク
選び方の結論としては、以下の3点になります。
- 登山などの持ち運びに限度がある場合の方は ⇨ マミー型・羽毛
- キャンプで自動車移動の場合でのおすすめは ⇨ 封筒型・合成化学繊維
- 自動車移動だけど寒いのが苦手な方の場合は ⇨ マミー型・合成化学繊維
以上で終わりですが、寝袋・シュラフはキャンプ等で宿泊するときの一番重要なアイテムですので、この記事が参考になって快適な睡眠をしていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。